(87) 伸び伸び雄大に育つた樹木の魅力
昭和記念公園の独立大木

独立木とは周りの樹木や障害物に影響されず、広い空間の中で伸び伸びと育った樹木のことです。そのような独立木が伸び伸びと育ち大木になった独立大木は、自然樹形の美しさと雄大さを兼ね備え感動的です。
立川市から昭島市にかけて広がる広大な昭和記念公園では、多くの独立大木を見ることができ、四季を通じて訪れる人に感動を与えてくれます。

    

 (87-1) 欅下レストラン特別席
 
立川口から入ってすぐのところにある「ふれあい広場」レストランの前にケヤキ(欅)の独立大木があります。 非常に均整のとれた美しいケヤキ大木です。木陰で食事ができるように席が設けられており、このような場所で飲むコーヒーは格別おいしいでしょう。

  

 (87-2) コナラの停車場

 広い園内にはチンチン電車風の遊覧バスが巡回していますが、ふれあい広場近くに立つコナラの独立大木の木陰が、遊覧バスの停車場になっています。
 秋には沢山のドングリが落ちてくることでしょう。バスを待つ間にドングリ拾ろいもまた楽しいでしょう。
  

  

  (87-3) これぞ独立大木
公園の真ん中あたりに広大な「みんなの原っぱ」があり、そのなかに数本の独立大木が立っています。写真の左手前がケヤキ、右奥がヒマラヤスギ、写真には入っていませんがもう一本ヒノキ系の針葉樹があり、いずれもこれぞ独立大木と言うかのように堂々と立っています。
 
原っぱの中心に立つケヤキ独立大木はこの昭和記念公園のシンボルツリーになっています。簡易測定では幹周が332cmあり巨木の域に達しています。木陰にくつろぐ人の数は驚くほど多く、まるで一つの村ができたかの様に見えます。
ロールオバー画像]:(マウスポインタを画像に合わせると、画像が変わります):
もう一つの独立大木ヒマラヤスギは幹周323cm(簡易測定)であり、こちらも巨木です。針葉樹特有のきれいな円錐形の樹形がさわやかです。

 

 (87-4) ユリノキの独立大木

 「運動広場」近くの茂みの中にユリノキの独立大木が見られます。
 ユリノキは広葉樹でありながら主幹がまっすぐに伸び、大木になると樹高が30m余になり、その雄大さは格別です。葉も大きいので黄葉したユリノキ大木の存在感は特に大きく、青空で輝く黄葉のユリノキ大木は神々しさを感じます。  

  

(87-5) 光り輝くイチョウの独立大木
  昭和記念公園入口にあるカナール脇のイチョウ並木は絶品ですが、園内のあちらこちらに立つイチョウ独立大木の黄葉もそれに劣らず絶品です。
 都会の公園や街路樹で見るイチョウは、多くが枝を剪定され人工的な窮屈な形になっていますが、ここのイチョウは伸び伸びと枝を伸ばし、枝一杯に葉を付け、そしてそのあふれるばかりの葉が秋に黄葉し、秋の日を受けて光り輝く様は、これぞまさに感動樹木中の感動樹木と言うべきでしょう。

  

   樹木写真の属性
 樹  種  ケヤキ(欅) [ニレ科ケヤキ属]
 コナラ(小楢) [ブナ科コナラ属]
 ヒマラヤスギ [マツ科ヒマラヤスギ属]
 ユリノキ(百合の木) [モクレン科ユリノキ属]
 イチョウ(銀杏) [イチョウ科イチョウ属]
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 樹木の所在地  東京都立川市・昭島市 昭和記念公園  
 撮影年月   2014年11月、 2015年9月
 投稿者   中村 靖   
 投稿者住所  横浜市都筑区中川中央
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