感動樹木HP__樹木の見所 (14A10)

名称 アカガシ(赤樫)、  別名:オオガシ、 オオバガシ  
総称:アカガシ、シラカシ、アラカシなどカシ類を総称して「カシ」あるいは「カシノキ」といわれる。
名前の由来:カシは材が堅いことから「かたし」が転訛してカシとなったとの説がある。アカガシは材が赤みを帯びていることからその名が付けられた。オオガシ、オオバガシは他のカシの種と比較して葉が大きいことから来ている。
分類  ブナ科コナラ属、  常緑広葉高木  
見所 *山地に生える常緑で高木の樹木として目立つ存在である。神社などに植栽されていることもある。
*樹高は20mを超え、直径も2m前後のものがあり、巨木に生長する。全国巨樹巨木リストではカシノキが数の上で第8位に入る。
*ドングリと呼ばれる堅果をつける。アカガシのドングリはその年にはあまり大きくならず、次の年になって成長し秋に熟して落ちる。
*カシ類にはアカガシ、シラカシなど多数あるが、特徴は良く似ている。樹木ウオッチング初心者はこれらをひとくくりにして、カシノキとして見ても良い。
代表的姿形 樹形:
 太い枝を四方に伸ばし、卵形の丸い樹冠を形成する。大きい物は高さ20m余りになる。
(下の写真は町田市熊野神社のアカガシ)



樹皮:
 樹皮は緑灰黒色。若木の樹皮は平滑だが老木では割れ目が目立ち鱗片状にはがれる。
葉:
 葉の長さは7〜13cmでカシ類の中では大きく、別名オオバガシの名の由来になっている。
葉の周囲にギザギザ(鋸歯)が無い点が他のカシ類と異なる。


新葉は赤みを帯びる。
花:
 花期は5〜6月。雌雄同株で葉が展開すると同時に雄花と雌花をつける。黄緑色の雄花序は長さ10cmくらいになり、下図のように枝から垂れ下がるのでよく目立つ。



実:
 ドングリと呼ばれる堅果をつけ、翌年の秋に熟す。
分布 *宮城県・新潟県以南の本州以西に分布する。
利用 *国産の材木の中では最も堅い品種のひとつであり、かつ木目が美しいので器具材、建築材、造船材や木刀などに使用される。
その他 *日本に分布するアカガシの仲間(ブナ科コナラ属で**カシと名のつく樹木)はアラカシ、アカガシ、シラカシ、ウラジロガシ、ツクバネガシ、イチイガシ、ウバメガシ、ハナガガシの8種である。どれも常緑樹でドングリを付ける。
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