感動樹木HP__樹木の見所 (15J20)

名称 イロハモミジ(いろは紅葉)、 別名:イロハカエデ、タカオモミジ
総称:
 掌状の葉をもち、鮮やかな色に紅葉(こうよう)するカエデ科カエデ属の樹木(イロハモミジ、ヤマモミジ、オオモミジなど)の総称として「モミジ(紅葉)」と呼ぶ場合がある。
 モミジもカエデも同じカエデ属の樹木を表しているが、葉の切れ込みの数が多く深いものをモミジ(イロハモミジ、ヤマモミジ、オオモミジなど)と呼び、葉の切れ込みが浅いものをカエデ(サトウカエデ、イタヤカエデ、トウカエデなど)と呼ぶ慣習がある。
名前の由来:
 
秋に草木が黄色や赤色に変わることを意味する動詞「もみず」が名詞化して「もみじ」になり、それから転じて特に目立って色を変えるカエデの仲間を「モミジ」と呼ぶようになった、との説がある。 イロハモミジハは手のひらのように見える掌状の葉の裂片を「いろはにほへと」と数えたことに由来する。  タカオモミジは京都のもみじの名所;「高尾」にちなんで付けられた名前。
分類  カエデ科カエデ属、  落葉広葉小高木〜高木  
見所 *イロハモミジは紅葉(こうよう)の色が鮮やかで美しく、葉の形も印象的であることから、紅葉(こうよう)する樹木の代表といえる。一般に「モミジ(紅葉)」といえば「イロハモミジ」を表していることが多い。

*近縁種で非常に良く似ているオオモミジやヤマモミジと比較して、イロハモミジの葉は小ぶりで繊細な感じを与え、成木の大きさも10〜15mで大木にならず、程好い大きさであるため日本庭園に良くマッチする。昔から日本庭園に欠かせない樹木であるとともに、庭木や公園樹としても多用されてきた。

*樹形が不整形で剪定により枝ぶりの良い樹形を作りやすいことから、盆栽にもよく使われる。

*イロハモミジなどを母体にして、葉の形や色や模様を観賞用に改良した園芸品種が多数開発されており、これらを公園や庭園で見かけることがある。

*もみじなど赤色の発色の原理は、イチョウなど黄色の発色の原理より複雑で、気候や気温の影響を受けやすい。そのためもみじの紅葉はしばしば期待外れに終わることがあるが、それだけに見事に紅葉した時の喜びと感動が大きい。
代表的姿形 樹形:
 幹は曲がりがちで枝の付き方も一定せず、不整形の樹形となる。大きいものは幹周り50cm、高さ15m位になる。



樹皮:
 樹皮は若木では緑色でなめらか。成木では淡灰褐色で縦に浅い割れ目が入る。
葉:
 葉は長さ3〜6cm、幅3〜7cmで5〜7個の深い切れ込み(深裂)があり、もみじ特有の形をしている。裂片の縁には不揃いな重鋸歯がある。



紅葉:
 10〜11月、気温が下がると黄褐色から鮮やかな赤色に紅葉(こうよう)する。紅葉の状態は気候や環境に影響され個体差が大きい。
花:
 花期は4〜5月、暗赤色を帯びた小さな花を、枝先に群がって(複散房花序を形成して)10〜20個付ける。



実:
 果実は翼果で長さ1.5cm位の翼があり、7〜9月に熟すと風に吹かれてクルクルと回転しながら落ちる。
分布 *本州の福島県以南の太平洋側、四国、九州に分布する。
*山地のやや湿り気のある日当たりの良い沢沿いや斜面に自生する。
利用 *鮮やかな赤い色に紅葉(こうよう)し目につきやすいことから、庭木、公園樹、盆栽などとして植栽される。
その他 *滋賀県、広島県はモミジを、山梨県はカエデを県の木に定めている。宇治市、厚木市、総社市など多くの市がイロハモミジあるいはモミジを市の木に定めている。
*イロハモミジ、ヤマモミジ、オオモミジは良く似ているが、葉などに微妙な差が有る。

             葉身の長さ・幅     裂片       葉の縁の鋸歯         成木の樹高
   (a)イロハモミジ:  4〜7cm      5〜9深裂    不揃いの重鋸歯         10〜15m
   (b)ヤマモミジ:   5〜10cm      5〜9深裂    不規則な欠刻状の鋸歯       5〜10m
   (b)オオモミジ:   7〜12cm      5〜9深裂    揃った細かい鋸歯         10〜15m
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