感動樹木HP__樹木の見所 (14A10) 

名称 クスノキ(楠 or 樟)、 別名:クス 
名前の由来:クスノキは独特の芳香をもつことから「臭し木」が語源との説が有る。またクスノキを原料とした防虫剤、鎮痛剤が作られることから「薬の木」が語源との説もある。
分類  クスノキ科ニッケイ属、  常緑広葉高木  
見所 *クスノキはその材や葉の中に防虫剤の原料になる樟脳を含んでおり、葉をちぎると樟脳の独特の臭いがする。
*常緑葉による旺盛な成長力と樟脳による防虫力により、クスノキは大木になりやすい。日本の最大の樹木は鹿児島県 蒲生の大クス(幹周24.2m、推定樹齢1500年)である。日本の巨樹巨木ランキングでベスト10のうち8本がクスノキである。全国巨樹巨木リストで数の上でクスノキは第3位にランクされる。
*古くから神社の境内に植えられ、巨木になり御神木とされているものが多い。大学などの構内で大木に育ち、剪定できれいに形を整えてシンボルツリーになっているものもある。
*クスノキは常緑樹であるが個々の葉の寿命は約1年である。新芽が育った4,5月頃に古い葉が紅葉して新しい葉と置き替わる。新葉と紅葉を同時に楽しめる樹木である。
*新旧の葉が1年サイクルで交代し、常緑樹の中では最も明るい樹木であるので、公園樹や街路樹としても良く植栽されている。
代表的姿形 樹形:
 直幹で太い枝が横方向に伸び、自然樹形は卵形となり、単木ではこんもりとした樹形となる。幹周り10m以上の巨樹になる個体も珍しくない。



樹皮:
 樹皮は黄色みを帯びた褐色で、こまかく縦に短冊状に裂ける。
葉:
 葉はやや革質で光沢があり、先の尖った楕円形で長さ5〜10cm。主脈の根本近くから左右に一対のやや太い側脈が出る三行脈である。


クスノキの新葉は赤味を帯びて美しい。次第に緑色に変わる。


クスノキは新しい葉が育った後、 4月末〜5月上旬にかけて古い葉が紅葉し大量に落葉する。
花:
 花は両性花で、5月〜6月にかけて淡い黄緑色の小さな花をまばらに付ける。



実:
 10〜11月にかけて、直径7-8mm程度の青緑色で球形の果実が紫黒色に熟す。鳥が食べて種子を散布する。

分布 *本州、四国、九州の暖地に見られる。
*中国原産でかなり古い時代に渡来したとみられている。
利用 *楠は防虫効能があることから箪笥などの家具材や仏像などの彫刻材として使われる。虫害や腐敗に強く大径材が得やすいため昔は船の材料にも使われた。
*かっては材や根を水蒸気蒸留し、防虫剤の原料となる樟脳を得ていた。
*クスノキは常緑樹でありながら明るく、かつ年間を通じて安定した防音効果が得られるので、近年交通騒音低減のために街路樹として活用されることも多い。
その他 *兵庫県、佐賀県、熊本県、鹿児島県はクスノキを県の木に定めている。静岡市、広島市など94の市区町村がクスノキを各自治体の木に定めている。京都大学、大阪経済大学は大学の木に定めている。
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