感動樹木HP__樹木の見所 (15F20)
名称 | ユリノキ(百合の木)、 別名:ハンテンボク、 チューリップツリー | ||
総称:なし 名前の由来:この木の英語学名が「チューリップのようなユリ」であったため、ユリノキとなった。 ハンテンボクは葉の形が衣服のハンテン(半纏)に似ていることから。チューリップツリーはこの木の花がチューリップに似ていることから。 |
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分類 | モクレン科ユリノキ属、 落葉広葉高木 | ||
見所 | *北アメリカ中部原産で、日本には明治初期に渡来した。最初の木は新宿御苑んに植えられ、その樹が母樹になって日本各地に普及した。 *樹形が美しく秋の黄葉も楽しめ、成長も早いので公園樹、街路樹として普及した。 *葉は衣服の半纏、あるいはTシャツのようなユニーク形をしており、他の樹木と区別がつきやすい。 *花はチューリップに似た美しい花を咲かせるが、色が黄緑色で高い梢に咲くので、見付けにくいのが難点である。 *東京国立博物館本館前庭にユリノキの巨木が立っている。これはユリノキの渡来当初明治初期に植えられたもので、博物館のシンボル的存在になり、「ユリノキの博物館」と呼ばれている。 *東京迎賓館周辺道路にはユリノキが街路樹として植えられている。ユリノキの秋の黄葉は見事であり、離宮内の常緑樹と良いコントラストを形成している。またユリノキは樹高が数十メートルと高く、周囲ビル群から景観を守る役目もしている。 | ||
代表的姿形 | 樹形: 主幹が真っ直ぐに伸び全体の樹形は卵形になる。大きなものは幹の直径1m、樹高20〜30mになる。原産地北アメリカでは直径2m、樹高60mに達するものもある。 樹皮: 樹皮は若木では平滑だが、のちに灰褐色で不規則に浅く細かい裂け目が入る。 |
葉: 葉は長さ6〜15cmで4〜6個の浅い切れ込み(浅裂)があり、半纏に似た形となる。 紅葉: 10〜11月、黄褐色に黄葉する。葉が大きく木のスケールも大きいので黄葉も見応えがある。 |
花: 花は両性花で5〜6月枝先に黄緑色のチューリップに似た花を付ける。花径は5〜6cm、花弁は6枚。花弁の基部に橙赤色の斑紋がある。 実: 果実は3cmくらいの翼果で、松かさのように多数が集まった集合果となる。はじめ緑色だが10月ころ熟し黄褐色になり、翼果が風に舞って遠くに飛ぶ。 |
分布 | *北アメリカ東部原産で日本に自生のものはない。 *北海道から九州まで植栽可能であるが、日当たりの良い場所を好む。 | ||
利用 | *街路樹や公園樹として植栽される。また重要な蜜源植物であり、良質な蜂蜜が得られる。 *材は建築材、器具材、楽器材に使われる。 | ||
その他 | *ユリノキ属の樹木としては北アメリカ原産のユリノキの他に中国南部原産のシナユリノキがある。こちらは日本国内ではあまり見られない。 | ||
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