気になる樹 KK100~KK81
[掲載番号],(掲載年月) / 写 真 | 説 明 |
[KK100],(2018-8) | 表 題: 雄大な北海道を思わせるポプラ並木 コメント: 東京葛飾区の水元公園を訪ねたら、立派なポプラ並木がありました。高さ20m余のポプラが1.2kmにわたって続く本格的な並木です。ポプラ並木と言うと北海道大学のものが有名で、雄大な北の大地のイメージが有りますが、東京にもこれほど立派なポプラ並木があるとは驚きです。 ポプラはヤナギ科ヤマナラシ属の樹木の総称で、いろいろなタイプがあるようですが、水元公園にあるものはイタリアポプラと呼ばれる種でしょう。この種は枝か垂直に伸び、樹冠が広がりませんから、緑陰造りには不向きですが、細く高く伸びる樹形は雄大でさわやかな樹木景観を作ります。 雄大で涼しい北海道を想起させるポプラ並木を見て、しばし東京の猛暑を忘れることができました。 樹 種: セイヨウハコヤナギ(西洋箱柳) 別名:イタリアポプラ 樹木の所在場所: 東京都葛飾区東金町5,8丁目 水元公園 写真撮影年月:2018年 7月 紹介者:神奈川県横浜市都筑区 中村 |
[KK99],(2018-8) | 表 題: イヌエンジュの花が沢山咲きました コメント: これまであまり花が咲かなかった近くの緑道のイヌエンジュ並木、今年はびっくりするほどたくさんの花を咲かせました。イヌエンジュの花は淡黄色であまり目立ちませんが、沢山咲くと見事です。またこの時期は花が少ないので貴重な存在です。 樹 種: イヌエンジュ(犬槐) 樹木の所在場所: 横浜市都筑区牛久保東一丁目 写真撮影年月:2018年 7月 紹介者:横浜市都筑区中川中央 MNさん HP管理者追記: 一般に「イヌ**」と言う名の樹木は「**に似ているが**に劣る」と言うニュアンスが含まれます。イヌと付く樹木は他にイヌブナ、イヌシデ、イヌマキ、イヌカヤ、イヌツゲ、イヌグス、イヌザクラ、イヌコリヤナギなど、意外に沢山あります。 |
[KK98],(2018-7) | 表 題: 蜘蛛の巣のベールをかぶる木々 コメント: 霧が立ち込める早朝、庭に出てみると木々の上に白いレースの布の様のものが乗っておりビックリしました。近付いてよく見るとそれは蜘蛛の巣でした。 蜘蛛の巣は透明で日頃は見えないのですが、霧などにより蜘蛛の巣に水滴が付くと白く浮かび上がるのでした。 木々の上には驚くほどたくさんの蜘蛛の巣があり、それらが白く浮かび上がると幻想的で美しい光景になります。中には写真のようにウエディングベールをかぶっている様な素敵な木もあり、急いでカメラを取りに帰り写真に収めました。 数時間後、また外の出てみると霧もすっかり晴れ、木々のベールも嘘のように消え去っていました。蜘蛛の巣と霧によって作り出される新しい樹木の魅力を発見しました。 樹 種: サザンカ(山茶花)など 樹木の所在場所: 島根県邑智郡川本町田窪 写真撮影年月:2018年6月 紹介者:横浜市都筑区中川中央 MNさん |
[KK97],(2018-7) | 表 題: 人面虫コブの傑作がありました コメント: 三渓園を訪ねたらカラスザンショウの木に虫こぶができており、これが驚くほど人の顔に似ておりビックリしました。虫こぶは樹木に虫が寄生してできるコブで、比較的良く見かけますが、このように人の顔に似ているものは見たことがありません。まるでだれかが彫刻をしたようであり、偶然できた造形ですが、偶然の神秘を改めて感じさせられました。 樹 種: カラスザンショウ(烏山椒) 樹木の所在場所: 横浜市中区本牧三之谷58-1 三渓園 写真撮影年月:2017年11月 紹介者:神奈川県横浜市都筑区 中村 |
[KK96],(2018-6) | 表 題: 竹の花を初めて見ました。 コメント: 竹の花は大変珍しいもので、竹の種類により差はありますが100年位の長い周期で花を咲かせると言われています。めったに見ることができない竹の花が横浜・三渓園で咲いていると聞き見に行きました。 花が咲いているのは一般によく見るモウソウチク(孟宗竹)の様な大きな竹ではなく、左写真のように小さい竹がブッシュ状に生えているタイミンチク(大明竹)でした。 竹の花は色鮮やかな花弁があるわけでなく、非常に見つけにくいのですが、標識が立っている竹を注意深く観察すると、確かに左写真の小写真のような竹の花が確認できました。小写真で垂れ下がっている部分が雄蕊です。 樹 種: タイミンチク(大明竹) 樹木の所在場所: 横浜市中区本牧三之谷58-1 三渓園 写真撮影年月:2018年 5月 紹介者:神奈川県横浜市都筑区 中村 |
[KK95],(2018-6) | 表 題: カラタネオガタマの良い香り。 コメント: 川崎・生田緑地に「かおりの園」と称し30種余りの香りの強い樹木が集中植栽されているコーナーがあります。訪ねた時、折り良くカラタネオガタマの花がたくさん咲いていて、とても良い香りを漂わせていました。 スマホで調べてみたところ、"完熟バナナの香り"と表現されていましたが、確かに完熟バナナに似てはいましたが、それよりもっと良い、高級な感じの香りでした。カメラのように香りを記録できる手段がないのが残念です。 樹 種: カラタネオガタマ(唐種招霊) 樹木の所在場所: 川崎市多摩区枡形 生田緑地 写真撮影年月:2018年 5月 紹介者:横浜市都筑区中川中央 MNさん HP管理者追記: カラタネオガタマは英語名:banana treeとも呼ばれますが、花の香りからきているのでしょう。バナナが貴重な果物であった時代には、この花の香りは現代以上に高貴な良い香りと感じられたことでしょう。 |
[KK94],(2018-5) | 表 題: ギョイコウとウコンのそろい踏み? コメント: 四月中旬、この地方で八重桜が満開の中を国道261号線を走っていたら、路傍の民家の庭先に緑色を帯びた変わった雰囲気の桜が見えました。もしかしてと思い、車を降りて近づいて見ると、やはりギョイコウのようです。樹齢30〜40年と思われる立派な桜です。 桜の木は2本あり、写真のように右側の木は緑色が強い黄緑色の花、左側の方は緑色が弱い淡黄緑色の花を咲かせていました。 この花の差は個体差なのか、開花後の時間経過による差なのか、あるいは、もしかして右の木はギョイコウで左の木はウコンなのか? 興味津々の黄緑系里桜です。 樹 種: サトザクラ(里桜) 樹木の所在場所: 島根県邑智郡邑南町井原 写真撮影年月:2018年 4月 紹介者:横浜市都筑区中川中央 MNさん |
[KK93],(2018-5) | 表 題: 伊勢神宮の杉巨木を見てきました コメント: 念願だった伊勢神宮を参拝してきました。巨木が林立し鬱蒼と茂る森がかもし出す荘厳な雰囲気は予想以上でした。中でも感動的だったのは写真の様な参道の真ん中に立ち並ぶ杉の巨木です。 普通だったら参道の邪魔になるとして切り倒されてしまう樹木が、このように巨木になるまで大事に守り育てられているのは、樹木に対する畏敬の気持ちの表れでしょうか。 神と自然と人が共存する神道の神髄を見た思いがしました。 樹 種:スギ(杉) 樹木の所在場所: 三重県伊勢市宇治館町1 写真撮影年月:2018年3月 紹介者:埼玉県春日部市 古田さん |
[KK92],(2018-4) | 表 題: 伸び伸び咲いた自然のレンギョウ コメント: 道路わきの山の斜面からレンギョウ(連翹)が細く長い枝を伸ばし、綺麗な花を咲かせているのに出会いました。この時期、鮮やかな黄色い花を咲かせるレンギョウは、公園や民家の庭などでよく見かけますが、これらの多くは剪定されており、自然な姿のものは中々見られません。 図鑑などではレンギョウの説明で「細く長く伸びた枝にたくさんの花を付ける」と書いてありますが、左写真の様な姿こそ本来のレンギョウの魅力であり、自然樹形の美しさを再認識しました。 樹 種: レンギョウ(連翹) 樹木の所在場所: 島根県邑智郡川本町笹畑 写真撮影年月:2018年 3月 紹介者:島根県邑智郡川本町 樹太郎さん |
[KK91],(2018-4) | 表 題: 春の黄花勢揃い コメント: 獏頭の玉枕で有名な長江寺を訪ねたら、春を代表する3種の黄色花木が揃って綺麗な花を咲かせていました。写真、左からトサミズキ(土佐水木)、レンギョウ(連翹)、サンシュユ(山茱萸)です。これ等の黄花を同時に見れるのは珍しいのではないでしょうか。また同時に見ることで微妙な黄色の差も分かり、良い経験が出来ました。 樹 種: トサミズキ(土佐水木)、レンギョウ(連翹)、サンシュユ(山茱萸) 樹木の所在場所: 島根県邑智郡川本町湯谷783 長江寺 写真撮影年月:2018年 3月 紹介者:横浜市都筑区中川中央 MNさん |
[KK90],(2018-3) | 表 題: 大きく膨らむハクモクレンの花芽。 コメント: 近くの公園に梅を見に行ったら、梅の花もさることながら、ハクモクレンの花芽が大きく膨らみ、春の到来が近いことを伝えていました。指の大きさほどになったハクモクレンの花芽は、産毛がいっぱいある暖かそうなコートに包まれ、日の光を受けすくすくと育っている感じで、見ているこちらの気持ちも暖かくなりました。蕾は木全体を覆うようにたくさんあり、開花した時はさぞ素晴らしいことでしょう。 樹 種: ハクモクレン(白木蓮) 樹木の所在場所: 横浜市都筑区中川6丁目1 写真撮影年月:2018年 2月 紹介者:横浜市都筑区中川中央 MNさん HP管理者追記: ハクモクレンの花は花柄がほとんど無く、小枝の先に花が1個ずつ付く様子が写真から良くわかります。大きな花芽の脇に小さな葉芽が寄り添うように付いていて、葉よりも先に花が展開することも写真から分かります。 |
[KK89],(2018-3) | 表 題: 紅白の組み合わせが素晴らしい梅の花。 コメント: 今年は梅の花の時期と冬季オリンピックが重なり、世界各国の国旗を目にする機会が多かったので、紅白2色旗を連想しながら紅梅・白梅を写真に収めたら、左掲のような写真ができました。 国旗の上が赤・下が白の国はインドンシアとモナコ、上が白・下が赤の国はポーランドです。紅白2色旗のようなシンプルな組み合わせにした時、紅梅と白梅の美しさが最も引き立つのではないでしょうか。 樹 種: ウメ(梅) 樹木の所在場所: 横浜市都筑区北山田一丁目 山田富士公園 写真撮影年月:2018年 2月 紹介者:神奈川県横浜市都筑区 中村 |
[KK88],(2018-2) | 表 題: 落ち葉とたわむれる子供たち。 コメント: 生田緑地を訪ねたら落ち葉のプールが作ってあり、子供たちが楽しそうに遊んでいました。 樹木は春の新葉、夏の木陰、秋の紅葉、冬の落ち葉。何度も私たちを楽しませてくれます。今度来るときは是非孫たちを連れて来たいと思いました。 樹木の所在場所: 川崎市多摩区枡形 生田緑地 写真撮影年月:2018年1月 紹介者:横浜市都筑区中川中央 MNさん |
[KK87],(2018-2) | 表 題: 世代交代が進む樹木2例。 コメント: 谷中霊園を訪ねた時、途中の桜並木のうち1本が切られて亡くなっていましたが、その根元から次世代の若木がシッカリ育っていました。また霊園の中にスダジイの大木があり、幹の空洞がセメントで埋められているなど、かなりの古木に見えましたが、そのわきには若木がシッカリと育っていました。期せずして新旧交代が進む樹木を2例見て、この地球上で数百万年以上存続している樹木の生命力を垣間見た思いがしました。 樹 種: ソメイヨシノ(染井吉野)、スダジイ(すだ椎) 樹木の所在場所: 東京都大東区谷中7丁目 写真撮影年月:2017年4月 紹介者:神奈川県横浜市青葉区 河上さん |
[KK86],(2018-1) | 表 題: 十月桜が見事に咲きました。 コメント: 近くに定点観察している十月桜があります。例年、春だけでなく10〜12月ころにも花が咲くのですが、秋の花は数も少なく迫力に欠けていました。しかし今年は写真の様に春の桜に負けない見事な花が咲きました。左写真では十月桜の背後に赤く色付いたピラカンサやフヨウの黄葉などが映っており、秋の雰囲気が伝わるでしょうか。 樹木の所在場所: 横浜市都筑区中川6丁目2 都筑小学校脇 写真撮影年月:2017年12月 紹介者:横浜市都筑区中川中央 MNさん HP管理者追記: 定点観察は素晴らしいですね。樹木の花や紅葉は年によって相当差がありますから、定点観察で昨年と比較して見るのも樹木ウォッチングの魅力ですね。 |
[KK85],(2018-1) | 表 題: 長崎でみた異国情緒豊かなホルトノキ コメント: 11月上旬、長崎を訪ねた時グラバー園に通じる坂道の脇に、見慣れない雰囲気の古木が立っていました。樹名板を見ると「ホルトノキ」となっていました。日ごろ見慣れているケヤキ(欅)やクスノキ(楠)と異なる雰囲気であり、長崎の長い歴史と異国情緒を醸し出しており、思わずカメラにおさめました。 樹 種: ホルトノキ(ー) 樹木の所在場所: 長崎県長崎市南山手町8 写真撮影年月:2017年11月 紹介者:神奈川県横浜市都筑区中川中央 上瀧さん HP管理者追記: むかし、この種はポルトガル人が持ち込んだものと思われ、「ポルトガルの木」が語源となったとの説があります。関東地方ではあまり見かけませんが、この種は日本にも自生しています。台湾や中国南部に多く生育しているそうですから、長崎で見られた木は南蛮人(ポルトガル人?)が持ち込んだものかもしれません。 |
[KK84],(2017-12) | 表 題: 日替わりメニューの緑道の秋葉 コメント: 黄葉がきれいなイチョウやクヌギやケヤキ、紅葉がきれいなモミジやモミジバフウやニシキギなど、様々な木が植えられている緑道では、晩秋の秋葉による景観は日替わりメニューのように変わります。晩秋の時期には早い樹木は葉を落とすので、緑道が見違えるように明るくなり、残った樹木の秋葉がことのほか綺麗です。この時期の緑道散策は春の新緑と並び、樹木ウォッチングが最も楽しい時期です。 樹 種: クヌギ、コナラ、イロハモミジ、ニシキギ 樹木の所在場所: 横浜市都筑区牛久保一丁目 くさぶえのみち 写真撮影年月:2017年 11月 紹介者:神奈川県横浜市都筑区 中村 |
[KK83],(2017-12) | 表 題: 何度も楽しめるイチョウの黄葉 コメント: 近所のお寺にイチョウの巨木があり、秋になれば毎年すばらしい黄葉を見せてくれます。黄葉のピークは年により1〜2週間ずれますから、黄葉のピークを堪能するために、秋になればお目当てのイチョウを一度ならず2度・3度と訪ね黄葉を楽しんでいます。 最初は黄葉が始まるころ。今年の黄葉は早いかな?遅いかな? 2回目は黄葉のピークを見計らって。予想通りピークに当たると感動も倍加します。3度目はイチョウの葉が散り、庭が真っ黄色になるころ。落葉が庭全体を埋め尽くした黄葉の絨毯は最高のフィナーレです。 樹 種: イチョウ(銀杏) 樹木の所在場所: 島根県邑智郡川本町湯谷 長江寺 写真撮影年月:2015年 11月 紹介者:島根県邑智郡川本町 樹太郎さん |
[KK82],(2017-11) |
表 題: 流木で作った馬のオブジェ |
[KK81],(2017-11) | 表 題: 解剖模型のようなモチノキがありました コメント: 横浜・三渓園を訪ねたら、木の幹が大きな洞(うろ)になっていて、洞の中にもう一本の木があり、それが内蔵のように見え、まるで解剖模型のような木がありました。葉や樹皮の特徴から見てモチノキでしょう。幹の根元に大小の洞がある木はしばしば見かけますが、このように幹全体を切り開いたような洞の木は初めて見ました。どうしてこのような姿になったのか、少し痛々しく感じます。 樹 種: モチノキ(黐の木) 樹木の所在場所: 横浜市中区本牧三之谷58-1 三渓園 写真撮影年月:2017年 5月 紹介者:神奈川県横浜市都筑区 中村 |
終わり