(73) 樹木芸術の域に達する 出雲平野の築地松 出雲平野の家々には、冬の季節風を防ぐ「築地松(ついじまつ)」と呼ばれる松の防風林が見られ、その姿は独特の樹木景観を生み出しています。築地松を実際に見ると、それは単なる防風林ではなく樹木芸術の域に達し、かけがえのない文化遺産でもあることを知らされます。 |
(73-1) 黒松の巨大生垣 |
(73-4) 北西側から見た築地松 |
(73-5) 樹木の芸術作品 |
こちらは陰手刈りをして間がない築地松でしょう。きれいに切りそろえられた様から清々しさを感じます。低層の生垣が直線・直角で仕上げられているのに対し、築地松は微妙な曲線を描き、両端が鋭角にとがっているいるなど、まさに樹木の芸術作品です。 このような素晴らしい築地松ですが、近年の諸困難から年々その数が少なくなり、絶滅が心配されているそうです。関係者が力を合わせ、後世に伝えなければならな貴重な樹木文化です。 |
樹木写真の属性 | |
樹 種 | クロマツ [マツ科マツ属] (「樹木の見所」のページにリンクしています) |
樹木の所在地 | 島根県出雲市斐川町ほか |
撮影年月 | 2015年9月 |
投稿者 | 木村 樹太郎 |
投稿者住所 | 島根県邑智郡川本町 |
その他 |