(74) 雄大・華麗な樹木景観を生み出す
昭和記念公園のイチョウ


東京都・立川市から昭島市にかけて広がる、面積 160ヘクタール余の広大な国営昭和記念公園では、イチョウが四季を通じて訪れる人を魅了しています。
イチョウは樹高30m余の大高木になり、秋には鮮やかに黄葉し、スケールの大きい華やかな樹木景観を作り出すことができますが、広大な昭和記念公園では、イチョウがその魅力を最大限発揮して、感動樹木の面目躍如たる姿を見せてくれます。

      

 (74-1) カナールとイチョウ並木

広大な昭和記念公園の、立川口近くにあるイチョウ並木はこの公園のシンボルです。
 長さ200mのカナール(水路)をはさみ、左右2列ずつ、160本のイチョウが整然と並んで作り出すスケールの大きな樹木景観は、四季を通じて訪れる人々を魅了しています。
特に秋、黄葉したイチョウがカナールの水面に映り、青空のもと秋の日差しを受けて光り輝くイチョウ並木は、息をのむ美しさがあります。
 
ロールオーバー画像(マウスポインタを画像に合わせると、画像が変わります):
大噴水側からイチョウ並木を見ると、イチョウ並木がカナールを超えてはるかかなたまで続き、そのスケールの大きさに驚かされます。

  

(74-2) 黄色の絨毯

 カナールの両脇には遊歩道があり、歩道両脇にイチョウが並び、イチョウの葉のトンネルができています。
 秋も深まると歩道もイチョウの落葉で覆われ、上下左右あたり一面が黄色に包まれ、訪れる人を黄金色に染めます。
  

  

(74-3) のびのびと育つイチョウの大木
 
   園内のそこかしこに、自然に大きく成長したイチョウの大木が立っています。枝を切り落とされた都会の街路樹のイチョウと違い、伸び伸びと育ち豊かに葉を茂らせたイチョウの黄葉は、ことのほか素晴らしく感動的です。

 広大な園内を自転車で廻れるように、サイクリングコースが整備されています。秋のさわやかな風を受けながら、黄葉の林を自転車で駆け抜けるとき、心まで洗われる感じがします。

   

(74-4) かたらいのイチョウ並木

 うんどう広場横にも「かたらいのイチョウ並木」と名付けられた見事なイチョウ並木があります。
 はるか向こうから駆けてくる人影が、すれちがうまでにかなりの時間がかかることから見ても、この並木のスケールの大きさが実感されます。
 御多聞に漏れず、黄葉の時期にはこのイチョウ並木も観光客でごった返しますが、樹々と静かに「かたらう」ためには、黄葉の時期を避けて訪ねする方がよいでしょう。
  

  

   樹木写真の属性
 樹  種  イチョウ [イチョウ科イチョウ属]

(「樹木の見所」のページにリンクしています)
 樹木の所在地  東京都立川市 、昭島市
 撮影年月   2014年11月、2015年9月
 投稿者  中村 靖 
 投稿者住所  横浜市都筑区中川中央
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