(128) 四季を通じて楽しむ 横浜「みなとみらい」の並木彩々 横浜市の「みなとみらい」地区は1980年頃から再開発が進み、1990年頃に主要部分の装いが完成した新しい街です。そこでは主要な街路が、さくら通り、けやき通り、いちょう通り、すずかけ通り、とちのき通り、と呼ばれている事から分かるように、樹木を大切にする街です。様々な街路樹が植栽され、多くは樹齢30年を超して立派に育ち、四季を通じて樹木の魅力を楽しむことができます。 |
(128-1) 春到来を告げるモクレン並木 |
(128-2) さくら通りのサクラ並木 「みなとみらい」地区はランドマークタワーに代表されるおしゃれな高層ビル群、水辺には帆船日本丸など華やかな雰囲気に包まれていますが、”さくら通り”のサクラ(桜)が満開の花を咲かせる頃、華やかさも最高潮に達します。 写真撮影:2015年4月上旬 |
サクラ(桜)も多くの種類がありますが、並木として植えられる桜は十中八九ソメイヨシノ(染井吉野)でしょう。この桜はクローン種ですから、何十本、何百本の桜が神業の様に一斉に花を咲かせ、サット散ってしまいます。まさに「養花一年、観花三日」のことわざ通りです。 |
(128-3) ケヤキ並木とスズカケ並木 |
(128-4) 秋を彩るモミジバフウ並木 ”美術の広場”入り口のモミジバフウ並木が色付くころ、秋本番を迎えます。モミジバフウの紅葉は個体差が大きく、木によって、あるいは同じ木でも場所によって、紅葉の進みぐわいに差が生じます。これは紅葉のグラデュエーションを生じ、むしろこれがモミジバフウの紅葉の魅力となっています。 モミジバフウ並木の両端にメタセコイアが植えられていますが、秋も深まりモミジバフウの葉がすっかり落ちてしまう頃、メタセコイアが黄褐色に色付き、晩秋の”みなとみらい”の紅葉のフィナーレを飾ります。 写真撮影:2016年11月中旬 |
紅葉といえばイチョウであり、”いちょう通り”の黄葉も期待されます。一般にイチョウの成長はゆっくりしており、見事なイチョウ並木になるには最低でも50年はかかるでしょう。”みなとみらい”のイチョウ並木はまだ若すぎますが、20~30年後には立派なイチョウ並木に育ち、見事な黄葉を見せてくれることでしょう。 |
(128-5) 冬も緑を絶やさぬタブノキ並木 |
樹木写真の属性 | |
樹 種 | モクレン(木蓮)[モクレン科モクレン属] ソメイヨシノ(染井吉野)[バラ科サクラ属] ケヤキ(欅)[ニレ科ケヤキ属] スズカケノキ(鈴懸の木)[スズカケノキ科スズカケノキ属] モミジバフウ(もみじ葉楓)[フウ科フウ属] タブノキ(椨の木)[クスノキ科タブノキ属] (「樹木の見所」のページにリンクしています) |
樹木の所在地 | 横浜市西区 みなとみらい |
撮影年月 | 本文に記載 |
投稿者 | 中村 靖 |
投稿者住所 | 神奈川県横浜市都筑区中川中央 |
その他 |